2012年5月27日日曜日



十一面観音巡礼こもりく泊瀬
盛安寺-01

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* 樹花の写真は<花咲かおまさ>さんの著作権があります。
 
毎日晴天が続いたかと思うと、突然蒸し暑くなり小雨が降ってくる。暫く降ったかと思うと急に肌寒くなり、北風が大島方面から吹いてくる。夏になったり梅雨になったり秋になったりと忙しい。梅雨が終わり台風が襲来し始めると、西南群島奄美の夏が遣って来るのでしょう。

十一面観音巡礼もやっと聖林寺から観音寺至り、次の長谷寺に至る途中で、近江の盛安寺を訪れる事になった。

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 幾内の中央あたりにある観音寺から長谷寺に至る途中に、急に近江に行ってしまったのに初めは疑問を持ったが、読み進めるうちにすぐ了解した。とはいうものの、恥ずかしい話、筆者はこの寺のごく近くに十数年住まいしていたにも拘らず、一度も参拝をしたことがない。

観音様のお姿は写真では知っていたが、近江を離れるまで実際のお姿は拝見していない。 JRの湖西線ではなく、平行して走る私鉄沿線の穴太(あのう)という所にある寺である。ご縁がなかったというしかない。穴太といえば穴太積みという石の名石工がたくさん居たところでも有名。素晴らしい石垣の姿は近在に知れ渡っていた。
                      
              盛安寺

 
盛安寺 

 
 盛安寺は天台真盛宗という天台宗の一派のお寺でもある。総本山西教寺が近くにある。この末寺の上品寺が小野の里の小野皇(たかむら)神社の菩提寺として琵琶湖の湖畔にある。私事で恐縮であるが、この寺の先代の住職に随分ご縁を得て尊敬していたのであるが、思わぬ事に癌で若くして逝去された。そして、次の住職は一目見ただけで嫌いになり、以来この寺からは疎遠になった。  



                                      
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 先代は修行僧然とした、如何にも僧侶たるにふさわしい方であった。寺は何時も塵も落ちていない程綺麗に掃除が行き届いていた。結構汚らしい寺を見ているので、実に何時も感心していたものである。<知らぬ事は知りません>と素直に受け答えする態度は爽やかであった。残念ながら次の住職は職業坊主であった。筆者の最も嫌いな軽蔑に値する貧相の持ち主でも合った。それで、この寺とはすぐに疎遠になった。

 小野皇といえば小野妹子の孫筋の名立たる有名人であったが、小野妹子が二回も隋に苦労して危険を冒して渡ったのに、彼はそれがいやで逃亡してしまったらしい。参議だかなんだか知らないが、立派な重要文化財の神社を後世建築してもらった。にも拘らず小野妹子神社は実に質素な小さなお宮である。筆者はそれが我慢ならんかったので、何時も観光に訪れる人達に愚痴ったものである。<可笑しいんじゃないの?>

そんなこんなで、彼の菩提寺である天台真盛宗の上品寺とは縁が続かなかった。案外そんな経緯から、筆者は彼から嫌われていたのかもしれない。・・・<知るもんか!>
 

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 筆者はけして自慢するのではないが、小野妹子神社の境内を7年間毎週一回掃除をしていた事がある。冬は雪が積もり、熊も出る。夏は薮蚊に刺され、とうとうアレルギーを悪化させてしまったくらいである。

しかし、この方は素晴らしい方であったと思わせる事が随分有った。今でも外務省の外交官が東京から遠路はるばる参拝に来られる程である。境内の外は住宅街で、神社は大きな古墳の真上にある。山一つが古墳という巨大なものである。境内に入るとピーンと気が引き締まる思いになった。気配が急に変わるのである。



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7年もお付き合いするとこの方のご性格がすぐ解るものである。金銭には距離を置いて清潔な方であり、必要な事はすぐにでも実行するという、典型的な外交官であったという感じが何時もしていた。聖徳太子に絶大なる信頼が有ったとされているが、筆者はそれは本当であったろう思う。いちいちここで遭遇した体験を書くわけには行かないのが残念だが。現在も人格神として崇め、奄美に来ても、お宮のお写真と一緒に持ち帰ったお宮の神具を大事に部屋に飾ってある。

話はとんでもない方角へ行ってしまった。 このことは白洲正子も<寝耳に水>で驚かれているであろうが、天上の方ゆえすぐ理解を得られるであろう。次回は本当に「盛安寺」に入りたい。
 


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盛安寺 十一面観音

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